第4回「日本の絹展」 開催日:2007年(平成19年)7月25〜30日

 伝統工芸から創作デザインまで
  染・織で綾なす「日本の絹展

 社団法人日本絹業協会は2007年7月25日(水)から30日(月)まで日本橋高島屋本店8階催事場において第4回「〜伝統工芸から創作デザインまで〜染・織で綾なす『日本の絹展』を開催しました。

展示会の目的 日本の絹のPR

 長い歴史を誇る日本の絹産業は優れた技術や芸術性を培いながら、貴重な伝統文化を形成し、伝承してきましたが、近年は国内の人件費の高騰、外国産生糸、絹製品の輸入増加により、絹文化を担う各産業は極めて厳しい環境におかれています。
 このような状況に対処するためには、蚕糸、絹織物、絹製品の生産者と流通関係者が連携し一丸となって国産絹製品の消費拡大に取り組む必要があります。
 このため、社団法人日本絹業協会では経済産業省、農林水産省の指導の下で、関係業界の協力を得て日本の伝統文化を担う国産絹製品であることを表示する「日本の絹マーク」を制定し、消費者にアピールするとともに、その選択に必要な情報を提供することといたしました。
 その日本の絹マークを消費者間における信用の目安として、好感度・高品質な国産製品の普及、消費拡大を目的に開いているイベントがこの日本の絹展です。(独)中小企業基盤整備機構、(独)農畜産業振興機構、(社)日本絹人繊織物工業会、(財)伝統的工芸品産業振興協会…などの後援を得て行われています。

バラエティ豊かな展示内容

 今回の出品者及び作品:峯史仁(染織・組紐)、森博(染織・飾り物)、多摩シルクライフ21研究会(真綿づくり・糸づくり)、伊豆蔵明彦 サンムーン(染色洋服)、ミラノリブ(シルクニット)、岡嶋寿子(時代布)、横浜スカーフ(スカーフ)、キクチエミ(絵染め)、五嶋喜美子(組紐シルクジュエリー)、碓氷製糸(健康衣料)、染道楽 塩野屋(健康・浄肌着)、アトリエKinami(扇子・日傘)、中島洋一(古典織物)、ジェイ ワークス(型染・手刺繍)、佐藤章(京友禅・バッグ・ヨウフク)、岡重(更紗ストール・バッグ)、染色iwasaki(染織着尺・洋装)、いむら意匠(京友禅手描傘)、ネオシルク(シルクリボン)、コスメファーム(シルク化粧品)、石崎幸子(加賀の指抜き・姫手まり)、松原智代、稲邉智津子(創作人形)、高島屋オリジナル(誰が袖好み)、御幸蚕(小石丸(、本場筑前博多織、本場奄美大島紬協同組合、西陣本つづれ勝山。

特別企画展 注目集めた「花まゆ展」、「蚕観察画」

 特別企画は糸を取った後の繭で制作したさまざまな花々、繭の層を剥がした花びらで作るフラワーなどを紹介する酒井登巳子さんの花まゆ展でした。収穫祭とした揚がり繭を使用して150人が作ったという1万2千輪のアレンジ作品、繭の美しい曲線をそのまま利用した樹桑、早春の華やかさを表現した「ももだより」のほか、高島屋セミナーの花まゆ教室の生徒さんが創作した60展の作品を一堂に展示しました。
 なかでも、会場で関心を集めたのが渋谷区立幼稚園園児の「蚕観察画」という作品コーナーです。渋谷区立の幼稚園は七園ありますが、このうち本町幼稚園、西原幼稚園、千駄ヶ谷幼稚園、中幡幼稚園…の4四つ年長五歳児クラスが五月から七月まで蚕中心の生活を展開し蚕の飼育に挑戦した記録です。
 その蚕の成長過程をストーリーでつづった蚕の絵本、蚕を育てて感じたことや気付いたことを自分なりに絵と言葉で表現したものや絵巻物を一堂に展示しました。また、飼育の過程における園児の活動記録の写真展、蚕の繭で制作したコサージを胸に付け終了式に出席している写真も展示していました。
 期間中の26・27日は参加費が無料の夏休み親子体験教室「繭から真綿を作ろう」28・29日は「蚕の不思議」をテーマにトークショー。奄美大島泥染体験「絞りのハンカチを染めよう」のイベントも行われ、多くの来場者で盛況でした。

第4 回「日本の絹展」の会場(日本橋高島屋8階催事場)
酒井登巳子さんの花まゆ展・ももだより
多摩シルクライフ21研究会の実演
シルクリボンなどのコーナー
高尾野草染くみ紐の実演
シルク洋服のコーナー
幼稚園園児の「蚕観察画」展

加賀の指ぬき・姫手まり
きもの産地の出展コーナー