第7回「日本の絹展」 開催日:2010年(平成22年)7月27〜8月2日


 第7回『日本の絹展』を開催
  
 ー国産シルクをもっと暮らしに一
              
                                   社団法人 日本絹業協会

 当協会は、(財)大日本蚕糸会、(社)日本絹人繊織物工業会及び(財)伝統的産業振興協会の後援を得て、本年7月27日から8月2日まで、東京日本橋 島屋8階ホールに純国産絹コーナーを設置し「第7回日本の絹展ー伝統工芸から創作デザインまで 染・織で綾なすー」を
開催しました。

 今回「国産シルクをもっと暮らしに」をテーマとし、純国産絹製品や国内で製織、製編・染色加工した伝統的工芸品から最新の創作デザイン絹製品まで幅広く展示・即売し、特に養蚕、製糸、織り、編み、染加工等のすべての工程を国内で行った製品であることを証明する「純国産絹マーク」添付製品の魅力を消費者並びに業界に発信・アピールすることを目的としたものです。

…………………………………………………………………
●純国産絹コーナー展示絹製品とその特長
 純国産絹コーナーでは、当協会から純国産絹マークの使用許諾を得ている次の6企業が出品しました。

出展者名と主な展示製品とその特長
◆日本蚕糸絹業開発協同組合(群馬県高崎市)・裏絹だけではなく表地に伝統工芸士の技を施した藍田正雄氏による江戸小紋と永井與子氏による友禅の染色技法を施した着尺地を出品し純国産絹織物の発色性をアピール。
◆平田組紐(東京都豊島区)・蚕品種「ぐんま200」を使った帯締めを出品し、発色の良さをアピール。
◆ミラノリブ(群馬県桐生市)・蚕品種「ぐんま200」の繭を染め、染めた繭から繰糸した糸を用いたレインボースカーフや草木染めした糸を編んだセーター等アウターを出品。
◆門倉メリヤス(群馬県前橋市)・蚕品種「蚕太」を強撚糸し、黒に染めた糸で5本指の靴下、ベストや蚕品種「ぐんま200」を用いたアウター、靴下と富岡製糸場の繭倉庫のレンガをデザインに取り入れたマフラーを出品。
◆織道楽塩野屋(京都府京都市)・蚕品種「都浅黄」を使い、綾の手紬染織工房、新啓織物(埼玉県秩父市)と技術提携して、前者で藍染めした糸を用いて柳条縮緬の技法で仕上げた御召並びに新啓織物によるほぐし織りの技法を施した御召を出品。
◆綾の手紬染織工房(宮崎県綾町)・タペストリー、藍染による両絣の着尺地及びキビソ糸を使った帯を出品。
…………………………………………………………………

コラボレーション作品の登場
 今回特筆すべきことは、織道楽塩野屋、綾の手紬染織工房及び新啓織物の3者の独自技法を駆使した創作コラボレーション作品の登場です。この3者はいずれも以前からのこの日本の絹展出品者であり、かつ前2者は純絹国産絹マーク使用許諾者であって、今回は織道楽塩野屋の製品として新商品が誕生し、参集者の話題を集めました。今後、関係企業における各方面にわたるコラボレーションにより純国産絹製品の新商品開発がますます進展することが期待されています。

カイコの飼育展示とミニ講演
 「青熟」カイコの毛蚕から熟蚕までの各令と「クワコ(桑を餌とする野生のカイコ)」の飼育展示と養蚕のパネル展示(東京農工大農学部蚕学研究室提供)と同大学の横山岳准教授による分かりやすいミニ講演を行っていただきました。珍しいためか興味をもたれて繭づくりを始めた5令の熟蚕を持ち帰るお客さんも多くこの展示会への関心を高めることができました。

座繰り繰糸及び真綿による紬糸づくりの実演
 東京都の繭を使用して商品化している工房集団の多摩シルクライフ21研究会は、座繰り、真綿づくりや真綿からの紬糸づくりの実演を行い、特に真綿から細くて均一な紬糸を作るためには、原料真綿を作るのに工夫がいることを実際に見せてくれてこれもこの展示会を盛り上げていただきました。
 そのほか、新啓織物、深雪スタジオ、伊豆蔵明彦、中島洋一、後藤喜美子、アトリエinami、本場筑前博多織、秋山刺繍研究所、コスメファーム、さくら工房、峯史仁、森 博らの各出品者の参加を得て、自ら制作した絹製品の展示即売を行ってもらい、会場への集客に努めてもらいました。

おわりに
 今後、今回のように消費者に純国産絹製品の存在を知ってもらい、一方で日本の蚕糸・絹業の連携を確立することにより、日本の繭・生糸からつくられた純国産(質の高い、物語性のある、生産履歴の明確な絹製品)の絹製品が多く出現し、消費者にリーズナブルな価格で提供できることを望むところです。
 最後に、本展示会に参加していただいた方々をはじめ、展示会の開催告知、展示会の模様を取材協力していただいたプレス関係者の方々に感謝いたします。